午前中は小学5年生の課外授業を見学に行ってきました。
6月20日くらい自分たちで田植えした田んぼにきた5年生達。
今日の授業のテーマはなにかというと・・・
「どんな虫が、どれくらい田んぼにいるのかな?」という疑問を解くために、みんなで田んぼに入って虫を獲るのです!
まずは宇根先生の注意事項をじっくりと聞く子供たち。
宇根さんは、ここ糸島で田んぼをつくられています。
そして農と自然の研究所の代表理事をされています。
農薬に依存し過ぎる農業に疑問を抱き、1979年に稲につく虫を判別することができる「虫見板」を開発されました。
それによって、農薬を使うタイミングや頻度を農家の方が各自自分の田んぼの状態を見定めることによって判断する、ただただ農薬に頼るのはやめよう!と働きかけられているのです。
減農薬運動を提起し、水田の農薬散布を減農薬の方向へと導いた方です。
「減農薬稲作のすすめ」という本を自費出版し、減農薬運動が全国に定着したのです。
そんなすごい方が、すぐそばにお住まいになっているなんて、知らなかったです。
田んぼに入ったら、虫が動くくらいのゆっくりとしたスピードで前に進みながら、虫を捕まえよう!と説明されている宇根さん。
さあ!いよいよ昆虫採集のスタートです!
子供たち、手に手にすくい網とケースを持って、田んぼに住む生き物を探しています。
とにかく多いのがカブトエビ!
立派な大きさのがたくさんいました。このカブトエビも田んぼの雑草が生えるのを防ぐ役目をはたしてくれています。
子供たち、歓声をあげながら虫をつかまえています。
最初はぬるぬるとした田んぼの中の感触に引き気味だった女子達もだんだん慣れてきて、珍しい虫をみつけようと躍起になっていました。
宇根さんの田んぼは34種類の生き物がいたそうです。
さてさて、この田んぼはどうかな?
みんな無我夢中です!
こんなふうにぬかるみのなかを歩くのは、なかなか自分のおうちでお米を作っているにしても、子供はなかなか田んぼにまで入らせてもらえないのでは・・・?
みんないい経験ができました。
最後にみんなの「これはめずらしいでしょう!」と思うものを発表!
いろいろ珍しいのがいましたよ!
最初はカブトエビしかいな~い!といってたけど、なんのなんの!目が慣れてきたのか、どんどんとってました。
ハイイロゲンゴロウ・クモ数種・ちいさな巻き貝もありましたし、ヒルもいたし、子負虫(こおいむし)
もう、色んな生き物がいました。
こんなにいるんだなーと私もびっくりしました。
そして、子供たちが「これ、なんですか?」と聞くものすべてに的確に、ニコニコと説明してくださる宇根さん。もっと時間がゆっくりあればなーと思いました。
もっともっとお聞きしたいことがありました。
観察が終わると、「また会おうね!」と声をかけながら、もとに住んでいた田んぼに虫達をはなしました。
最後は水路で足を洗う子供たち。
そんなことも、この実習ならではのオプションです!
ちょっとびっくりしちゃったんですが、子供たち、足がものすごく泥だらけになっているのに、手を使って洗わないのです。
足と足をこすりあわせたり・・・
なんでかな?ちょっとずれたところのある現代人・???
外でおもいっきりはしゃいだ五年生たち。きっとこの後の給食は格別の美味しさだったことでしょうね!!
0 件のコメント:
コメントを投稿