数年前に買ったこのそばちょく(そばちょことも言いますね)、そんなに古いものでも値段が高いものでもありませんが、すごく気に入っています。
これを買った骨董屋の方も「そんなにいいものでもないのに金継ぎもされてますねー」と言っておられました。きっと以前の持ち主の方が大切に使われていたのではないかなーと思います。
これをお店でみつけたのは、うちの主人。「この家がうちの店に似ていていいよね」と手に取りました。ほんとだ。なんか似ている。
そして、こののんびりした雰囲気。いいなぁ。
口のところが欠けていて、金継ぎで直してあります。金継ぎとは、欠けたりひびが入ったところを漆で接着して最後は金粉で仕上げた繕いのことです。
香の勉強とともに、昔から少しずつやってみたいなと思っているのがこの金継ぎです。
性格的にがっと塗ってがっと直して・・・としてしまいそうですが、本を読むと漆を欠けた場所に筆で薄く塗り、約1週間乾かして、また漆を塗って乾かして・・を大きさにもよりますが5回くらいは繰り返して、形を削って整えて、最後は金で仕上げる。全行程で2か月くらいはかかる気の長い作業です。
おおざっぱでせっかちな私にとっては、人生の修行のような、けっして楽しい作業ではないかもしれない。でもなんでしようと思うのかしら?たぶん反省の念からかも。
私、よく器を欠けさせたり割ったりするんですよね。気をつけて扱ってるつもりなんだけど、一般の人よりたぶん不注意極まりないんだと思う。だから失敗した分、直したいという気持ち、、です。
ちなみにこれは裏側です。帆掛け舟がさらりと描かれています。
昔の人は絵がうまいですね。ろくろめの上に船がぷかりと浮いているのが、ひょうひょうとした線で描かれて・・・。裏をかえすと海もあるのもこの絵がうちのお店に重なる理由の一つです。
今日のおまけ・・・ おひさしぶりです。ミイコです。
今朝、実家でカメラをかまえていたら、、カメラのストラップのひもでミイコが釣れました。
離さないよ。わたし。
んー!私のカメラーー!!
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