2010年9月15日水曜日

香のこと

昔、お茶を少しだけ習ったときに、香についても先生からほんのさわりだけ教わりました。
香木を香炉に置いて焚く所作と、香りを楽しむこと。
深くて、ひっそりとしていて、なんだか落ち着く・・・。もう少しちゃんと勉強したかった。
そんな気持ちが残っているので、これから自分で少しずつ深めていきたいと思います。

香 十徳   一休禅師がお香の効用を讃え記したものだそうです。

感格鬼神   感性は研ぎ澄まされ
清浄身心   身も心も清浄にし
能除汚穢   よく汚れを除き
能覚睡眠   よく眠りを覚ます
静中成友   静けさの中に友となる
塵裏愉閑   多忙な中にひとときの閑を
多而不厭   多くても邪魔にならず
賓而為足   少なくても十分に足りる
久蔵不朽   長期間保存しても朽ちず
常用無障   常用しても支障はない

以前買った香木の箱のなかにしおりがあって、こんなことが書いてありました。

・・・香の清浄な感覚は、ひとしく人の精神を厳かにし、空気の浄化により心身を爽快にし、自ら品性を向上させて精神修養の資となるものです。

確かに香の香りは、気持ちが凛とするような、愉しむだけでない感覚があります。
そして 「静けさのなかに友となる」 こんな感覚が自分も味わえたら・・・と思います。
毎日の暮らしにおいても、いろんな人間関係があると思いますが、なんでも話したり聞いてもらったら理解しあえるわけでない。お互い言わずともわかりあえる、、、いいなぁと思うけれど一番苦手なところです。いろんなところに通じてくるんだと思います。



                                   花      ヤブラン
                                   花入れ   白釉 角花入れ
                                           

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