2010年8月27日金曜日

だいふくもち


絵本カーニバル中なので、絵本の話満載でいきたいと思います。


今日のおすすめ  「だいふくもち」 田島征三


昔、毎日仕事もせず、ぐうたら過ごす ごさくという男あり。ある冬の夜「ごさく」と呼ぶ声。それは床下から聞こえる。床をめくると誰もいないかわりに白いまんまるいひしゃげたもの。だいふくもちだった。もちが望むように小豆を食べさせると、ふっくらふくらんで小さいだいふくもちを産んだ。これがうまい。どんどん産む。食べても食べても余るので売ったら大当たり。大金持ちになった。欲が出てだいふくにどんどん山盛り小豆を食べさせ続けると、もちは弱りしなびて小さくなった。そしてある日、金倉のなかにごさくの着物とたびがしょぼんと落ちておったそうな。


こんなストーリーで、方言でいきいきと語られている。  ん!?でも、これは・・・。


ゆかをめくってみたけんど だれも おらん。「わしのうちへきて、はらがへったゆうても なんもくうもんはないぜよ」


え? ないぜよ?


そこで、もちをどっさりつくるために ちくと むりをした。


え? ちくと?


そんなことするもんじゃき・・・


え? もんじゃき?


作者紹介をみてみると、「1940年 大阪生まれ。 高知県で幼少期を過ごす。・・・」と、ありました。

やっぱり。そうよね!

この本を去年読んでたら、また感想が違かったと思いますが、今読むと「ごさく」の声は福山さんの声となって頭に入ってくる。(そんなファンではないけど、龍馬は好きです)  勝手なもので、私のなかでは、今はやりの本に大変身。

同じものでも、その人それぞれ、その時々によって、アンテナがどちらに向いてるかで物のとらえ方が違ってくるという・・・私のちょっと、かなり?底の浅い実体験でした。


もう1冊の「とべバッタ」もシンプルで独特な迫力があって よかったです!

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